宮城交通の事故の反応や報道を見ていると、
どうも宮城交通の体制がよろしくないのではと思えます。
体制というのは、
運転手に無理をさせる体制ということです。
さらに、
無理矢理にでも運転してしまう運転手に問題はなかった
とは言えないと思います。
でも、
運転すればするほど給料を貰えるというシステムだからこそ、
無理をするということにもなります。
運賃を下げて価格競争をしてしまったために、
運転手の給料自体を下げざるを得なくなるわけです。
そうなると、
運転手は、給料をもとに戻すためにも
無理にでも運転する必要が出てくるというわけです。
この体制になってしまうのが、問題だということです。
会社の経営が立ち行かなくなるのも問題ですし、
運転手が生活できなくなるのも問題です。
それなのに価格競争をしてしまい、
自分の首を絞める結果になってしまったわけです。
結局、会社も運転手も「お金」という点を重視し、
安全という点はあまり重視してなかったということでしょう。
今後、給料という見返りは変わらずに、
運転手への負担が増えることは間違いありません。
それで運転手の本気が上がるとは思えません。
運転手だって事故を起こしたいと思ってるわけではないですが、
何のために運転しているのかというと
結局自分の生活のためということです。
そんな中負担だけが増えるとなると、
心の根底にあるものは、反発ではないかと思います。
そんな中で、
本当に良い状況になるのでしょうか。
まずは、バス会社の経営と乗客の安全を考えた上で、
今の運賃は本当に妥当なのかどうか。
そこを考えてみる時期になっているんじゃないでしょうか。
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